三代目赤坂兵之助

2020年7月11日3 分

プロジェクトマネージャーから見た『 [cocur] fuku(コクール・福)』誕生物語(前編)

みなさま、はじめまして!
 
『福プロジェクト』プロジェクトマネージャー担当の田川 恵子です。
 
三代目兵之助氏初挑戦のクラウドファンディングにあたたかなご支援を賜り、心からお礼申し上げます。
 
ここから数回、プロジェクトマネージャーから見た『福プロジェクト』を語らせていただきます。

私にとって、三代目兵之助氏はお客さまであり友人。
 
お仕事では、赤坂金型彫刻所のホームページを制作させていただきました。
 
彼の中には、初代兵之助であるおじいさまへの敬愛、モノづくりや技術について、八尾という生まれ育った地域や町工場、次世代への技術の伝承などへの想いがあふれています。
 
歩くストーリーのような三代目兵之助氏は、熱い想いをまっすぐに伝えられる人。
 
あんなに熱く語るのに意外と謙虚だったり、そして何より素直で人懐っこい。
 
職人としては0.05mmのミクロの刃先を自作し、超精密な彫刻を仕上げる匠。
 
そんな彼の存在そのものが、周りの人たちが思わず応援したくなったり支えたくなる。
 
今回三代目兵之助氏から相談を受け、サポートしようと想ったのはそんな人柄だからこそです。

町工場が消費者に届けられる商品を開発する『YAOYA PROJECT』に三代目兵之助氏が参加していた2019年、HPとの連携などもあり、進捗や台湾での展示会への出展、近い未来に『 [cocur] fuku(コクール・福)』となる『福』の試作品についても聞いていました。
 
そうこうしているうちに、2020年3月 『YAOYA PROJECT』第1期が終了。
 
ある日三代目兵之助氏から連絡があり、手元に残った『福』の試作品をブラッシュアップし製品化するにはどうしたらいいだろうかと相談を受けました。
 
私は以前、交野の田中ぶどう園さんのぶどう製品の商品化のプロジェクトに携わったことがあったので、大体の進め方はわかっていました。
 

 
試作品を見せてもらった時から、「しあわせが天から降ってくる」という逆さ福の云われが素敵で、その福をお客さまにお届けできたらいいなと感じていたし、本当に繊細で美しい彫刻がとても魅力的な商品でした。
 
ただ、その時点での試作品は荒削りな部分やアクセサリーとしてまだまだ未熟な部分も残っていました。
 
アクセサリーをお客さまにお届けできる所までブラッシュアップするには、ブランディング、そしてアクセサリー制作の専門家の知識が必要です。
 
赤坂さんと私だけでは難しいことはわかっていたので、知り合いのクリエイティブディレクターの畑さん、友人のアクセサリープランナーの川野輪さんに声をかけ、八尾のお好み焼き屋さんで打ち合わせしたのが3月25日。
 
その時点ではアドバイスをする位の打ち合わせだったのですが、今思えばまさにこの日が『福プロジェクト』始まりの日。
 
そしてその数週間後、社会は一気にコロナ禍に突入し、赤坂さんの会社の受注も激減する事態になるなど、この時わたしたち4名は想像もしていなかったのです。。。
 

 
(中編へ続く)
 

※当記事は、当社のクラウドファンディングページの投稿から転載させていただきました。

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