三代目赤坂兵之助

2020年2月27日3 分

私の『YAOYA PROJECT』①:很高興認識你!台灣!~はじめまして!台湾!~

最終更新: 2020年2月28日

2019年10月、『YAOYA PROJECT』のメンバーのみなさんと台湾を初訪問しました。

2019年10月、YAOYAのメンバーのみなさんと台湾の街をあちこち歩き廻り、「台湾が持つ様々な文化・風習」を体験してきました。

日本の国以外をじっくりと経験したことがない私にとって、「海外」は難しいことばかりを連想してしまいますが、台湾のみなさんは親日だと伺い少し気持ちが楽になりました。
 
繁華街から遠く離れると難しいけれど、日本語もほぼ通じます。
 
ホテルのチェックインでカタコトの英語で話そうとする私に、「日本語でどうぞ!」とフロントの方が気楽に声をかけてくれました。

少し不安そうに歩いている「外国人」の私に、たいていの所で親切にしていただき、気候も温暖、料理も美味しく、今こうやって辿ってきた台湾での思い出を連ねていると、「良い所でたくさんの勉強をさせてもらえたなあ」と温かい気持ちになります。

初訪問の活気あふれる台湾の街
初めて訪れた台北の街

台北の街、特に赤峰街、豊錦街、松山文創園区を巡り、「ものづくり」や洗練されたアイテムや「柄」などを中心にリサーチしました。

文化風習、色、匂い、音…。
 
ネットの情報だけでは体感し得ない「雰囲気」を肌で感じることができました。
 
私たちは中国の文化を色濃く残しながらも、日本がその頃台湾で建てたという建築をリノベーションしたモダンで美しいショップ、裏通りのまるで昭和の日本の記憶のまま時を過ごしてきたかのような小さな大衆食堂で現地の方々と同じ食事、同じ時間を過ごし、新しい「創作」へのヒントを練り合ったのでした。

赤峰街で見つけた小さな看板の「峰」の字

赤峰街を歩いていると、そこの場所(住所)をしらせる小さな看板が壁に取り付けられていました。

「峰」の字は、実祖父である今は亡き初代兵之助が水墨画などを描くときに使っていた、いわゆるペンネームにも使っていたもの。
 
山登りの好きだった祖父は、この一文字に想いを込めて、自身の創作活動に打ち込んだのだと思います。

「だるま」の絵なども得意としていた初代兵之助は、自分の作品には必ずその「峰」をあしらったペンネームで署名をして、時には人に譲り、時には額に入れて満悦になっていたことを思い出します。
 
「山々の連峰」が好きだった「赤坂兵之助」は、その文字を自身の戒名にもあしらったのでした。

敬愛するライター「おかんさん」

感慨深いものを小脇に抱え、台北の街を安心して歩き回れたのは、私が敬愛を込めて「おかんさん」と呼ばせて頂いているライターさんの存在を抜きには語れません。

「おかんさん」は、『YAOYA PROJECT』で各企業への創作提案を募る告知の取材のために弊社にも訪問してくれたライターさんです。

私への提案をしてくださった方は3名おられたのですが、その中で「私の得意とするところを含めた提案」をしてくださったのがおかんさんでした。

初めての台湾の街で、
 
どこでどんなリサーチをすればいいのか?
 
どちらに向いて歩いていけばいいのか?
 
何を食べると美味しいのか?

おかんさんはいつも私の前をドンドン歩いてくれ、私は安心してその後をついて行けばいいだけの、日本の冬を思い出させない、とても暖かな台北滞在になりました。

赤坂金型彫刻所
 
三代目・赤坂 兵之助

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