こんにちは、三代目赤坂兵之助でございます!
だんだんと暑い時期になってきましたが、皆さまにはいかがお過ごしでしょうか?
今日はその「熱い」台湾での経験から生まれた『福』のデザインについてお話しさせてください。
去年、当社は大阪府八尾市が主催の「YAOYA PROJCET」に参加し、プロダクトのデザイン考案のため、参加者全員で台湾に赴きました。
そこで出会った街並みや文化風習、伝統的な柄、そんなおもしろい「モノ」たちとの出会いにより「福」ができあがったことはお知らせしておりますが、実は当初の「福」はまったくの「平面」だったのです!
台湾で出逢った「幸せが天から降ってくる」という云われの伝統的な意匠「上下逆さの福」と、台湾の街並みを彩る造形的な窓枠やタイルなどから着想を得た『 [cocur] fuku(コクール・福)』 のデザインは、現在は半球面に彫刻をしております。
そのデザインが当初はなぜ「平面」だったのか???
これは私が、「YAOYA PROJCET」で相棒だった平山さんに私の技術を伝え損ねたのが原因で、平山さんがご紹介くださった京都出身のデザイナー三木 章弘さんは、「薄い平面で美しいデザイン」を考えてくださったのです。
三木 章弘氏
薄い平面のデザインは素晴らしかったのですが、「平面ではアカサカの持ち味が表現できないのでは?」とのご意見が多く、私自身も「それなら他の工法でできてしまう」と気づき、平山さんとの話し合いの中で「半球面」の造形へと昇華していったのです。
そんな試行錯誤の中で誕生した半球面に精緻な造形の彫刻をほどこした 『福』。
そして試作品『福』をブラッシュアップし、今回みなさまへ製品としてお届けする『 [cocur] fuku(コクール・福)』。
その繊細なデザインをぜひ手に取っていただき、上記の物語も一緒に感じていただけたらと願っております。
「どちらしても美しく、台湾を表現されている」デザインをしてくださった三木さんには大感謝ですし、私の足らずを補ってくださったのはやはり平山さんなのでした!
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